心理カウンセラー 長谷川由紀のブログ

米国ニューヨーク州公認の心理カウンセラーが心について解説します

脳の構造は変えられる?6 < ポジティブな感情をじっくり味わおう>

前回のブログ記事『脳の構造は変えられる?5』では、幸せを感じやすい脳に変えていくための手軽なトレーニング方法の1つ目「 “ありがたい” に気付く」をご紹介しました。今回は2つ目のトレーニング方法として、「ポジティブな感情をじっくりと味わう」を…

脳の構造は変えられる?5 < “ありがたい” に気付く>

『脳の構造は変えられる?4』では、メディテーションにより左前頭葉(ポジティブな感情を司る部位)の活動が活発になり、日々の幸福感が向上すること実証した実験をご紹介いたしました。メディテーションについては現在日本でも書籍やインターネット上で多…

脳の構造は変えられる?4 <幸せはトレーニングで体得できる⁉>

『脳の構造は変えられる?3』では、脳が幸・不幸に反応する仕組みと、「幸福の既定値」という概念をご紹介しました。今回は、「幸福の既定値」は変えられることを示唆する近年の研究についてご紹介します。 この研究は、前回の記事でも登場したリチャード・…

脳の構造は変えられる?3 <脳と幸せ・幸福度の既定値とは>

『脳の構造は変えられる?1,2』では、神経回路が強化されていく仕組みと、その具体例をご紹介しました。今回は、脳の構造をより深く理解するために、幸せ・不幸を感知すると脳はどのような反応をするのか、ということに加えて、「幸福度の既定値」という…

脳の構造は変えられる?2 <習慣化した思考パターン>

前回「脳の構造は変えられる?1」では、習慣化思考パターンによって、それに対応する神経回路が反復して使われることにより強化されていく仕組みを解説いたしました。 今回は、神経回路が実際に私たちの生活にどのように影響するのか、長年うつ病と不安症に…

脳の構造は変えられる?1 <神経可塑性とは>

変わりたいのに変われない…ネガティブ思考は生まれつきだから仕方ない…うつ体質は治らない…もう歳だし変わるには遅すぎる… このように、自分は変われないと感じている方は想像以上に多いのではないでしょうか。また、「大人になると脳は変えられない。退化す…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理8<怒りが原因の場合:反応を変えよう>

前回の記事『面倒くさい・後回しにしよう”の心理7』では、脳内で繰り広げられる自己批判の声が「面倒くさい」という気持ちを増幅させる様子を解説しました。シリーズ最終回の今回は、この「自分を批判する」という反応を、やる気が出て、モチベーションが上…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理7<怒りが原因の場合:自分にどんな言葉をかけている?>

前回『“面倒くさい・後回しにしよう”の心理6』では、口やかましく追い立てられたときの不快感・怒りによって「面倒くさい」と感じて後回しにしてしまう事例をご紹介しました。今回は、面倒くさいタスクをこなしているときの自分自身にどのような言葉をかけ…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理6<怒りが原因の場合:口やかましく追い立てられる不快感>

これまで前5回では、「失敗への恐怖」が原因で面倒くさい・後回しにしようと考えてしまう事例を取り上げてきました。しかし、実際には恐怖以外にも、後回しにしたくなる要因にはさまざまなものがあります。そこで本記事では、「怒りが原因の場合」について…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理 5 <知恵をしぼって楽しくする>

前回『“面倒くさい・後回しにしよう”の心理 4』では、ワーストケースシナリオ(最悪のシナリオ)を具体的に思い浮かべ、その状況が実際に起こる可能性はどれくらいか、そして起きてしまったらどうなるか、ということを論理的に考えることによって恐怖を和ら…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理 4 <恐怖に向き合う>

前回までの3記事で、面倒くさいと感じて何かを後回しにしたとき、まずその感情に気が付くこと、そしてその背後にある恐怖・絶望感がどこから来るのかを知ること、そしてその感情がどのように現状に影響しているのかを知ることの大切さをお話ししました。今…

“面倒くさい・後回しにしよう”の心理 3 <“恐怖”と“面倒くさい”の関係>

『“面倒くさい・後回しにしよう”の心理2』では、後回しにしてしまう行動の背景にある過去の経験および感情を深く理解する方法についてご紹介いたしました。今回は、過去の経験がどのように現状と結びつき、「面倒くさい」という気持ちを起こすのか、そのメカ…